学生時代の思い出の本を見つけました

学生時代の思い出の本を見つけました

ホームページのおかげで、最近、根管治療の患者さんが増えてきた。自分としては特に根管治療だけ力を入れているつもりではないのだが、これで少しでもラバーダムの認知度が高まればいいなあと思っている。マイクロスコープも大切なツールの一つなのだけど、それ以上に根管治療において大切なのは根管内の無菌化なので、ラバーダム防湿が根管治療の予後を決める一番の決め手になると考えている。私がわざわざ歯冠(歯の頭の部分)を仮歯で作ってから根管治療を始めるのも、ラバーダムをかけて、感染のコントロールをしっかりするためだ。
ラバーダム防湿がきちんとされて、使う器具が滅菌されているものであれば、誤って穿孔しても、器具が折れて根管内に残ってしまっても通常問題は起きない。(破折リーマー除去症例をアップしました。)
IMG_2042.jpg引っ越しの後片付けをしていたら、懐かしいものが出てきた。大学の歯内療法実習の時に頂いた根管治療の専門洋書である。
実習では、前歯、上下小臼歯、上下大臼歯の抜去歯を用いて根管治療の訓練を行った。ステップごとにインストラクターのチェックを受け、実習最終日までに課題を全てこなして、提出するというものだった。生まれて初めての根管治療は、湾曲している根管の形を崩さずに拡大するのが難しかったのをおぼえている。
実習最後の日に、この年の歯内療法実習の優秀者が発表された。なんと私が最優秀者に選ばれて、医局員からこの本をプレゼントされたのである。
IMG_2043.jpg本の扉を開けると、インスタントカメラで写した写真と共に表彰文が書かれている。
最終日にこのようなサプライズが用意されているとは全く知らなかった私はボザボザの頭のまま写真に写ってしまったが、今となっては懐かしい思い出である。
せっかく頂いた本でしたが、残念なことに洋書だったため活用される事なく、本棚の飾りになってしまいました。
こうしてみると、今、根管治療の患者さんが増えている事は偶然ではないのかもしれません。

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