11月の１枚

Joe Sample
Carmel
私の最も好きなピアニストのひとり。このアルバムは1979年発売で、当然ながらレコードで購入した。当時はクロスオーバーとかヒュージョンといったジャンルでお店に並んでいたが、彼の指先から生み出される繊細で美しいメロディーは私をまたたく間に虜にした。日本語タイトルは「渚にて」。清らかな水の流れや、静かにふる雨を連想させるメロディーがこの１枚につまっている。

左はレイラ・ハサウェイをボーカリストに迎えて録音されたアルバム「The Song Lives on」だが、彼らがブルーノート東京に来日した時、私ははじめてジョーに会って握手をした。繊細なピアノを奏でる手とは思えないほどがっちりとした大きな手だったことを記憶している。こちらもお勧めのアルバムだ。