Summilux-M 35mmは1961年にはじめて発表されたレンズである。このレンズはライカのレンズの中でもクセ玉として有名で、個体差はあるが開放時において滲みとゴーストがひどく、一時は安値で売られていた。しかし少し絞るだけで、現代のレンズにはない優しさをもったシャープな画像が撮れる。近年ではこのクセがかえってレンズの個性となり、初期のものは高値で取引されている。現代レンズにない優しい描写もさることながら、私はこのレンズのコンパクトさとおしゃれなフードデザインが好きで、お気に入りのレンズの一つになっている。このフードにはシリーズ7のUVaフィルターが組み込まれている。こちらは1983年製のレンズ。
< 撮 影 作 品 例 >
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夜のたまプラーザ周辺(いずれもF1.4での撮影)
夕暮れ近い箱根宮ノ下
駅前のカフェのウインドウに飾られたおひな様たち
箱根湯本あじさい橋から見た早川の流れ
浅草六区通りの道標を撮ろうとしたら、ファインダーの向こうに白い百合が…
近くで撮る勇気が出ず、遠目になってしまった。
拡大すると、やはり浴衣美人だった。